美容鍼の効果

美容鍼の施術を受けたことのない人は、美容鍼がどういう効果があり、どのような施術をするのかということに対して、疑心暗鬼になっている人も多くいるかと多くいます。実際に美容鍼で大きな効果があり、そのためずっと利用しているという人も多くいます。

一般的に顔に対して美容鍼をした場合にどのような効果があるのかというと、
・リフトアップと小顔効果
・真皮層のコラーゲン、エラスチンの生成促進
などがあります。また、美容鍼の身体への効果も高く、肩こり・冷え性・むくみ・眼精疲労・頭痛・肌荒れ・生理不順/更年期障害・腰痛・薄毛/抜毛・不眠といった症状の改善などに対応しています。

ところが、美容鍼のデメリットとしては、結局鍼を体内に指すということになりますので、人によっては内出血が起きてしまうことがあります。

内出血の理由

ではどうして鍼治療をすることで内出血をしてしまうのかということをご説明します。鍼治療は皮膚の中に異物である鍼をいれるもので、内出血は血管が鍼によって破られることによっておきます。ただ、一般的な血管は毛細血管ですので、通常傷がついても多量の血液が外に漏れ出すことはないのですが、血流が悪くなり血管の壁がもろくなることで老廃物のたまった血が貯留すると内出血の原因になります。

内出血の症状について

次に具体的な内出血の症状についてご説明します。一般的に顔のように毛細血管が網羅されているようなところでは、どんなに腕のいい鍼灸師が施術をしても、毛細血管が細かく密集している顔に対して施術をすると、どうしても傷つけてしまうことになります。通常の症状としては、まずその部分が青あざのようになり、その後その部分は薄くなっていき、薄くなるに連れて、色味は青から赤へと変わっていきます。その後だんだん薄くなっていてき、消えていくというのが内出血の一連の症状となります。また、内出血には2種類あり、動脈を傷つけた内出血と、整脈を傷つけた内出血です。動脈の内出血ですと鍼を抜くとすぐに晴れてくるので、その場で当てできるのですが、整脈の内出血の場合は、鍼を抜いてから少しずつ時間を掛けて出血をして、しかも痛みを感じないことがほとんどですので、施術後数時間たって皮膚が腫れたり肌の色が変化して内出血に気づくことになります。内出血は、長くても2~3週間ほどで消えることが多く、跡が残ることはありません。

内出血の予防と対策

それでは、美容鍼の施術において、内出血を事前に予防することは出来るのかということについて考えたいと思います。特に顔のような毛細血管がものすごく多く密集している部分において内出血のリスクは常にあります。何かの拍子で内出血になってしまうことも多々あります。そのため、完全に内出血のリスクを避けることは出来ないのですが、現実的には美容鍼の鍼が太ければ太いほど内出血を起こしやすいため、より細い鍼を使うことは内出血予防につながります。ちなみに美容鍼の鍼灸で使う鍼は一般的な注射などで使う針と比較すると、とても細く、なかには0.1~0.18mmという髪の毛ほどの細さの鍼もあります。これがどのくらい細いのかというと、注射針の1/3以下の太さになりますので、相当細くなります。また、鍼の刺し方や抜き方、鍼を抜いたあとの手技など、施術者の技術や工夫で内出血のリスクを減らすことも可能です。内出血予防のためには、技術力が高く、経験豊富な施術師がいるサロンや治療院を選ぶことも重要といえるでしょう。

ただ、それでも内出血が出てしまった場合には、対処方法をご説明します。まず内出血している部分を冷やして、安定してきたら温めてください。このように対処するだけで内出血している部分及び周辺の血流が促進され、血管内を流れる血液と共に、リンパの流れも促進され、自然治癒力が上がり早く治ります。また、胃に負担のかかる食事をなるべく避け、スープや煮物など温かいものを摂るようにし、睡眠不足にならない生活を心掛けましょう。